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スペインワイン「シェリー」とは?種類・飲み方からおすすめの商品をご紹介

スペイン南部・アンダルシア地方で、数百年続く伝統の製法が生み出す「シェリー(Sherry)」は、世界中の愛好家を虜にする唯一無二のワインです。今回はスペインワインのシェリーの基本知識や独特の製法、今すぐ試したくなるソムリエおすすめの商品を詳しくご紹介します。
こちらの特集でおすすめするシェリー商品一覧
スワイプして見る →| 種類 | 甘辛度 | 特徴・おすすめ理由 | 商品 |
|---|---|---|---|
| フィノ | 辛口(ドライ) | 上品で繊細な辛口のシェリー。前菜には和洋食問わず合う、シェリー入門におすすめ。 | シェリー コロシア フィノ |
| アモンティリャード | 辛口(ドライ) | 琥珀色でオロロソの中間的な味わい。シャープな塩気と、酸化熟成によるヘーゼルナッツの香ばしさをお楽しみいただけます。 | シェリー コロシア アモンティリャード |
| オロロソ | 辛口(ドライ) | 辛口ながらデリケートな深みのあるフルボディタイプ。ワイン本来の力強さが極限まで引き出された、フィノと比べて重厚感を感じることが出来ます。 | シェリー コロシア オロロソ |
| ブレンドタイプ | やや辛口(ミディアム) | オロロソがベースのブレンドタイプのシェリー。ワインの凝縮感に反して飲み口は柔らかで余韻が見事な1本。 | シェリー オールド・ハーヴェスト ミディアム ソレラ 1964 |
| その他 | 辛口 | ペドロ・ヒメネス種を辛口化したワイン。独特の製法で、辛口ながらも芳醇な味わいを感じることのできる1本。 | フェルメンタシオン・レンタ |
シェリー酒とは?
スペイン南部・アンダルシア地方の特産酒「シェリー」。ワインという名前が入っていないのでワインではないジャンルのお酒と思われがちですが、「酒精強化ワイン」というジャンルに属する、白ワインです。一般的なワインに比べてアルコール度数が15%から22%と高く、保存性に優れているのが特徴です。さらに、熟成によって生まれる美しい深い琥珀色の色合いと、ナッツに例えられる複雑で香ばしい風味は、シェリーにしか出せない個性です。シェリーの造り方
シェリーの製造工程は、収穫から圧搾、発酵までは通常の白ワインと同じです。 しかし、シェリーが白ワインと違うのは、その後に行われる「酒精強化」と呼ばれる工程や、「フロール」と呼ばれる独自の酵母を育てる発酵法、そして「ソレラ・システム」と呼ばれる独特の熟成方法にあります。これらのシェリー独自の製法によって、他のワインにはない複雑で個性的な風味が生まれます。1.酒精強化
「酒精強化(フォーティファイド)」とは、醸造過程でブランデー等の強い蒸留酒を加え、アルコール度数を高める手法です。例えば11~12.5%のワインに95~96%の蒸留酒を添加し、15~17%以上に引き上げます。温暖なアンダルシア地方では、通常のワイン(10~14%程度)のままでは熟成中に腐敗するリスクがあったため、アルコールを補強することで保存性を高め、安定した熟成を可能にするやり方が昔からとられてきました。2.産膜酵母と樽熟成
続く樽熟成では、あえて原酒をいっぱいに詰めず、上部に空気の層を作ります。この独特な手法には、タイプによって異なる明確な目的があります。フィノ: 酵母の膜「フロール」を発生させ、フレッシュでシャープな個性を引き出します。
オロロソ: ワインを適度に酸化させ、琥珀色の色調と重厚な複雑さを与えます。
「花」を意味する酵母の膜「フロール」は、ワインを空気から守る天然のバリアです。これがあることでフィノは酸化せず、清涼感ある黄金色とナッツの香りが育ちます。対して、フロールを作らず直接空気に触れさせる「酸化熟成」を経ることで、オロロソは芳醇な琥珀色と重厚な骨格へと変化を遂げます。
3.ソレラ・システム
シェリーの特徴
シェリーの最大の特徴は、バリエーションの広さです。 キリッと冷やして楽しむ「フィノ(辛口)」から、ナッツの香りが重厚な「オロロソ(辛口)」、そして濃厚な「ペドロ・ヒメネス(極甘口)」まで、同じ「シェリー」という名を持ちながら、全く異なる味わいが存在します。また酒精強化する事で一般的なワインに比べて保存性が非常に高いのが特徴です。【辛口/芳醇】香りが開く「アモンティリャード」と「オロロソ」
アモンティリヤードは、フィノを長期熟成して、熟成途中にフロールを消失(自然消失か、再度酒精強化する)したもの・させたものです。 フロールの消失とともに、オロロソ・タイプと同じ酸化熟成が始まります。琥珀色でオロロソの中間的な味わいが楽しめます。オロロソは、フロールが育ちにくい17%に酒精強化した原酒をソレラ・システムで熟成させたシェリーです。空気に触れながら酸化熟成が進み、琥珀色からマホガニー色へ変化し、炒りナッツのような深い香りと豊かなコクが生まれます。辛口ながらデリケートな深みのあるフルボディタイプです。
おすすめの楽しみ方
アモンティリヤードは、フィノ同様、スペイン現地で人気の「炭酸飲料割り」がおすすめ。オロロソは華やかな香りを楽しむならストレートを12~14℃くらいの温度で飲むのがおすすめです。【極甘口】デザートのような「ペドロ・ヒメネス」


















