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一口に「甘口ワイン」と言っても、そのワインの造り方によって甘さの度合いや風味は様々。
今回はとても奥深い飲み物である甘口ワインの中から、濃厚な風味の「デザートワイン」をピックアップしておすすめワインをご紹介します。
<目次>
▶ デザートワインとは
▶ 菌がもたらす奇跡!貴腐ワイン
▷ 銘醸エリアの対岸にあるコスパ高ワイン
▷ 世界三大貴腐ワインの1つ
▶ 凍るまで辛抱強く待つ。アイスワイン
▷ 今なお質と量の両立にチャレンジできているアイスヴァイン
▷ 珍しい!色鮮やかな赤いアイスワイン
▶ いつもより遅く摘んで過熟させるレイトハーヴェストワイン
▷ 貴腐ワインとは違った軽やかな甘さ
▶ 注目ワイナリー:あの「シャトー・ディケム」と肩を並べるドメーヌ・コアペ
▷ 10月下旬から収穫されるレイトハーヴェストワイン
▷ 収穫はなんと12月下旬!狂気が生んだ極甘口ワイン
▶ 収穫したブドウを乾かすドライド・グレープワイン
▷ 昔は藁(ストロー)の上で干していたことから名づけられた製法のワイン
▶ アルコールを添加して醗酵を止める酒精強化ワイン
▷ 世界最古のポートワインハウスが造るトゥニー・ポート
▷ アルコール添加せずに造られる最高品質の甘口シェリー
▶ デザートワインの楽しみ方
▶ デザートワインとは
▶ 菌がもたらす奇跡!貴腐ワイン
▷ 銘醸エリアの対岸にあるコスパ高ワイン
▷ 世界三大貴腐ワインの1つ
▶ 凍るまで辛抱強く待つ。アイスワイン
▷ 今なお質と量の両立にチャレンジできているアイスヴァイン
▷ 珍しい!色鮮やかな赤いアイスワイン
▶ いつもより遅く摘んで過熟させるレイトハーヴェストワイン
▷ 貴腐ワインとは違った軽やかな甘さ
▶ 注目ワイナリー:あの「シャトー・ディケム」と肩を並べるドメーヌ・コアペ
▷ 10月下旬から収穫されるレイトハーヴェストワイン
▷ 収穫はなんと12月下旬!狂気が生んだ極甘口ワイン
▶ 収穫したブドウを乾かすドライド・グレープワイン
▷ 昔は藁(ストロー)の上で干していたことから名づけられた製法のワイン
▶ アルコールを添加して醗酵を止める酒精強化ワイン
▷ 世界最古のポートワインハウスが造るトゥニー・ポート
▷ アルコール添加せずに造られる最高品質の甘口シェリー
▶ デザートワインの楽しみ方
デザートワインとは
世の中に甘口のワインは数多くあります。フレッシュで軽やかな甘さのワインから、シロップやハチミツのように濃厚な甘さのものまでそのスタイルは様々です。そんな甘口ワインの中でも、一般的に食事の最後にデザートやチーズなどと一緒に提供される極甘口ワインのことを「デザートワイン」と呼びます。
といっても、デザートワインの定義は明確にありません。また、デザートワインと呼ばれるワインの中でも、ワインの製造方法によって、個性が全く違ってきます。今回は、そのワインがどんなタイプか、に分けておすすめワインをご紹介します。
といっても、デザートワインの定義は明確にありません。また、デザートワインと呼ばれるワインの中でも、ワインの製造方法によって、個性が全く違ってきます。今回は、そのワインがどんなタイプか、に分けておすすめワインをご紹介します。
菌がもたらす奇跡!貴腐ワイン
貴腐菌とも呼ばれるボトリティス・シネレアという菌がブドウに付着し、ブドウの果皮に無数の小さな穴をあけます。その穴から水分が蒸発し、糖分が凝縮したブドウ(貴腐ブドウ)で造られたワインが、極甘口のデザートワインの1つである「貴腐ワイン」です。ワインは非常に滑らかでクリーミーな舌触りをしていて、香りと味わい共にアプリコットや蜂蜜、バニラやスパイスなど甘く複雑で濃厚さが楽しめる甘口ワインです。
凍るまで辛抱強く待つ。アイスワイン
「アイスワイン(ドイツ語はアイスヴァイン)」は、氷点下-7℃(カナダでは-8℃)以下になるまで待ち、ブドウの実が凍結した状態で収穫、凝縮したごく少量のエキスだけを搾り取り醗酵させて造ったワインです。いつもより遅く摘んで過熟させるレイトハーヴェストワイン
読んで字のごとくレイト(遅く)ハーヴェスト(収穫する)、つまり通常の辛口ワインを造るより時期を遅らせて収穫したブドウで造られる甘口ワインです。収穫を遅らせ、果実が長く木に残されることで糖度があがったブドウから造られる甘味と深みのある味わいのあるワインです。注目ワイナリー:あの「シャトー・ディケム」と肩を並べる甘口最高峰の造り手
ドメーヌ・コアペ
モトックスの取り扱う甘口ワインの中で、ここなくしては語れない!というワイナリーが「ドメーヌ・コアペ」。フランス 南西地方、ピレネー山脈の麓にある小さなワイナリーが造る甘口ワインは、そのあまりにも類まれな味わいゆえフランス国内だけではなく世界各国の高級レストランで提供されています。
ドメーヌ・コアぺはブドウの収穫を遅らせる「レイトハーヴェスト」、そしてその収穫時期を待つ間に「パスリヤージュ」という日光や風など自然の力を使ってブドウの水分を抜いて糖度を上げる方法を用いて甘口ワインを造ります。パスリヤージュも房の上の茎にわざとハサミで傷をつけ、大切な粒が地面に落ちないように網で守りながら、ブドウから水分が抜け糖分が凝縮するのをじっと待つというワイナリーオーナー アンリ・ラモントゥさんが考えたオリジナルのやり方を行います。
気の遠くなるような手間のかかる手作業と時間の結晶がドメーヌ・コアペのワイン。ただ甘いだけではなく、豊かな酸味と複雑な風味が絶妙で、飲む度に顔がほころんでしまう口福な味わいです。
ドメーヌ・コアぺはブドウの収穫を遅らせる「レイトハーヴェスト」、そしてその収穫時期を待つ間に「パスリヤージュ」という日光や風など自然の力を使ってブドウの水分を抜いて糖度を上げる方法を用いて甘口ワインを造ります。パスリヤージュも房の上の茎にわざとハサミで傷をつけ、大切な粒が地面に落ちないように網で守りながら、ブドウから水分が抜け糖分が凝縮するのをじっと待つというワイナリーオーナー アンリ・ラモントゥさんが考えたオリジナルのやり方を行います。
気の遠くなるような手間のかかる手作業と時間の結晶がドメーヌ・コアペのワイン。ただ甘いだけではなく、豊かな酸味と複雑な風味が絶妙で、飲む度に顔がほころんでしまう口福な味わいです。
収穫したブドウを乾かすドライド・グレープワイン
ブドウを収穫後、乾燥させることで水分を減らし、糖分とエキス分を凝縮させてから造った甘口ワイン。国、地域、気候条件によって天日で干したり、風通しのよい室内で陰干ししたり、と色々なやり方があります。アルコールを添加して醗酵を止める酒精強化ワイン
ワインを造っている工程中にアルコール分の高いブランデーなどを添加して造るワイン。アルコールを添加するタイミングによって、甘口・辛口にすることができます。アルコール添加せずに造られる最高品質の甘口シェリー
シェリー ペドロ・ヒメネス ソレラ 1918
スペイン アンダルシア州で造られる酒精強化ワイン、へレス(シェリー)。このへレス生産エリアの中で最も小さく、そして極甘口のペドロ・ヒメネスだけに特化した珍しいボデガが造っています。酒精強化ワインの項目で紹介しているものの、実はこのシェリー、アルコール添加をして造られていません。(アルコール添加していなくてもシェリーと認められています。)まずは100%手摘みで収穫されたペドロ・ヒメネス種のブドウを、毎日手作業でケアしながら100%天日干します。この干したブドウだけでは醗酵が進まないので、ここにフレッシュなブドウを加えて絞った果汁でワインを造ります。こうすることで、高い糖度と適度な酸、そして十分なアルコール度数を得ることができるので、結果的に酒精強化をする必要なくシェリーを造ることができるのです。
一般的に甘口シェリーを造る時に行われる補酸、冷却安定、カラメライズなどの調整を一切せず、品質のみを追求したシェリーは毎年約8,000本程度しか造られません。限定生産のため、誰に何本販売するかはほとんど前もって決まっており、某国女王や大統領など世界のセレブリティも多数顧客リストにオンリストされています。黒蜜のようにトロリとしていて、濃厚な甘味とエレガントな酸味のバランスが抜群、余韻が驚くほど長い極上のシェリーです。