このワインの味わい
ブラックチェリーやプルーンのような黒系果実の濃厚な香りに、ピーマン、ローズマリー、ブラックペッパーの香りが重なり合います。しっかりとした果実の風味、酸、細かく滑らかなタンニン。3つの均整がとれた、楚々とした雰囲気を感じる王道のボルドーワインです。
ワインのここに注目!
正統派マルゴースタイルを尊重した、格付け2級ながら良心的な価格のシャトー「シャトー・デュルフォール・ヴィヴァン」。他のシャトーに比べると知名度の低いのには理由があり、1937年から1961年までシャトー・マルゴーに所有され、シャトー・マルゴーやパヴィヨン・ルージュの一部とされていたため、「シャトー・デュルフォール・ヴィヴァン」という名前でワインが世に出回っていなかったという歴史があるからです。
数多くの新たなる挑戦をしており、その中の代表的な例が自然栽培の導入とアンフォラ熟成です。その結果、近年の品質向上は著しく、その成果を世界中が認めています。品質の向上はファーストにとどまらず、セカンドの「ル・ルレ・ド・デュルフォール・ヴィヴァン」にも表れています。
通常「弟分」的な存在であるセカンドワインですが、「ル・ルレ・ド・デュルフォール・ヴィヴァン」はその次元を既に超えた素晴らしい品質のワインにまで成長しました。そこで、シャトーではこれまでのルレをセカンドという概念から超越させる必要性に迫られ、「レ・プラント」というワインを造り出すことに成功しました。レ・プラントはもはや弟分ではなく「もう一つのデュフォ-ル・ヴィヴァン」という位置づけまで成長した結果の新しいワインなのです。
こんな料理と合わせたい
しっかりとした果実感と豊富なタンニンがあるこちらのワインには、牛肉やラム肉のソテーを。また、ほのかに感じるピーマンのような青い香りに合わせて、チンジャオロースが良く合います。
UNCORKで取り扱っているおつまみと合わせるなら「アンヌローズ パテ・オ・フォワグラ」です。
バスク地方の伝統のレシピで、豚肉を主体に鴨のフォワグラをたっぷり使い(20%使用)、各種スパイスを効かせて仕上げたパテです。ワインの果実味と酸味がパテに軽やかさを与え、お好みでパテにブラックペッパーをガリガリっと振ると、ワインのスパイス感とマッチします。
生産者情報
シャトー・デュルフォール・ヴィヴァン
メドック2級格付ながら、一時期シャトー・マルゴーに帰属していて知名度も低かったシャトー。しかし、1961年にリュルトン家が所有後は品質も知名度も上昇。正統派マルゴースタイルを尊重した、エレガントな味わいですが格付けシャトーとしていち早くビオディナミを実践し、アンフォラ熟成も行っています。
生産地
ボルドー
フランス、そして世界でも1,2を争うワイン銘醸地として知られるボルドーは、フランス南西部ジロンド県に位置しています。この地方のワインはシャトーと呼ばれるワイナリーで、例外はあるものの大半は赤も白も複数の品種をブレンドして造られます。主要品種は赤ワインはカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、カベルネ・フラン、白ワインはセミヨン、ソーヴィニヨン・ブランです。パリ万博が行われた1855年に行われたボルドーワインの格付けは現在でも重要な指標となっていて、そのトップには世界にも名を轟かせる5大シャトーと呼ばれる1級シャトーが君臨しています。
| 原産国 | フランス |
|---|---|
| 地方名 | ボルドー |
| 地区名 | オー・メドック |
| 村名 | マルゴー |
| 品質分類・原産地呼称 | A.O.C.マルゴー |
| 色 | 赤 |
|---|---|
| 種類 | スティルワイン |
| 味わい | フルボディ |
| 品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン 88%/メルロー 10%/カベルネ・フラン 2% |
| アルコール度数 | 13% |
| 飲み頃温度 | 17℃ |
| ビオ情報・認証機関 | ビオディナミ (Demeter) / ビオロジック (Ecocert) |
|---|---|
| 醗酵 | 木樽、コンクリートタンク、アンフォラ(亜硫酸無添加) |
| 熟成 | イタリア製のテラコッタ(320L/750L)にて、フレンチオーク樽(新樽比率15%、225L)16カ月熟成 |
| 土壌 | 砂質、粘土質を伴った砂利質 |
| Wine Spectator 得点 | 89 |
- 品番:
- 618800












2019年はボルドー当たり年。アロマティックで果実味豊か
非常に複雑な天候となりましたが、ほとんどのワイナリーは素晴らしい出来で、表情豊かな果実味、フレッシュな酸、アルコール度数も高すぎず、柔らかさやバランスとエレガントさを感じるスタイルに仕上がっています。赤ワインだけでなく、白ワインも甘口ワインも非常に良い出来です。