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今月のバイヤーおすすめワイン【2025年9月】

UNCORKではワインのインポーターモトックスが世界中から仕入れたワインを取り扱っています。ワインの仕入れに欠かせないのは『バイヤー』。モトックスでは国ごとの担当バイヤーが世界中から日々美味しいワインを選び、仕入れています。
今月テイスティングした中で、バイヤーが「これ、いいな!」と感じた「今飲んで欲しいワイン」をご紹介します。
今月テイスティングした中で、バイヤーが「これ、いいな!」と感じた「今飲んで欲しいワイン」をご紹介します。
ロワール担当おすすめ:サンセール 白
ドメーヌ・ミッシェル・トマはフランス・ロワール地方、サンセール村から約4kmの小村シュリー・アン・ヴォーのエグロ地区に位置する家族経営のドメーヌです。1946年に創業し、1970年にミッシェル・トマが家業を引き継ぎ、現在は息子ローランと共に父子二代でワイナリーを支えています。
サンセールではひとつのワイナリーが所有できる畑が小規模である中、以下3種の代表的土壌すべてを所有する稀少なドメーヌとして知られています。
・テール・ブランシュ(粘土石灰質):ワインに骨格とストラクチャーを与える
・カイヨット(小石混じりの石灰質):ミネラル感と華やかな香りをもたらす
・シレックス(火打石質):スモーキーなニュアンスと長い余韻を生む
これらの多様なテロワールを巧みにブレンドすることで、単一畑では表現できない奥行きと複雑なブーケを備えたサンセール・ブランを生み出し、伝統を重んじながら革新も取り入れる品質第一主義の姿勢は、世界的に高く評価されています。
サンセールの魅力を凝縮したその味わいを、ぜひご堪能ください。
コート・デュ・ローヌ担当おすすめ:クローズ・エルミタージュ ドメーヌ・ド・タラベール 赤
シャンパーニュのワイン実業家フレイ家が所有する、北ローヌ屈指の生産者「ポール・ジャブレ・エネ」。そのジャブレが産み出すクローズ・エルミタージュが【タラベール】です。
この地を知り尽くした造り手が生むワインは、地域を代表する1本として現地でも広く親しまれ、レストランやショップで見かけないことはほとんどありません。
2021年は春の霜害や不安定な天候により生育が遅れ、夏も冷涼で収穫は例年より2週間ほど遅れるなど、生産者にとって試練の年でした。
さらに、収穫期の降雨も重なり、ローヌ全体が非常に苦労したヴィンテージとなりました。
それでもポール・ジャブレ・エネは畑での丁寧な作業を重ね、健全なブドウを収穫することに成功しました。
出来上がったワインは、ピュアなアロマにスパイシーなニュアンスをまとい、凝縮感よりも優しい甘みが際立ちます。フレッシュで長い余韻を楽しめる、クラシカルな魅力を感じさせる仕上がりです。
これから秋に向けて旬を迎えるキノコやジビエと合わせ、ぜひこのクローズ・エルミタージュの魅力をご堪能ください。













