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ザ・ジャンシス・ロビンソン ワイングラスコレクション

赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインなど、あらゆる種類のワインがたった1脚で楽しめる万能ワイングラス。英国王室のセラーを管理するワインのスペシャリスト、ジャ ンシス・ロビンソンが監修したグラスシリーズ。

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デキャンタとは?デキャンタージュの目的は?デキャンタをお探しならこちら。

デキャンタとは?デキャンタージュの目的は?デキャンタをお探しならこちら。

ザ・ジャンシス・ロビンソン オールドワイン デキャンタでデキャンタージュ
レストランに食事に行ったとき、カラフェのようなガラスの容器にワインを移しているところを見たことはありませんか?

ワインを移すガラスの容器を「デキャンタ」、ワインをそのデキャンタに移すことをデキャンタージュ(デキャンティング)といいます。こちらの記事では、デキャンタについてと、デキャンタージュの目的とその方法についてご紹介します。





デキャンタとは?

ジャンシス・ロビンソン グラスコレクション デキャンタ
デキャンタとは、デキャンタージュ(デキャンティング)専用のガラスの容器のことです。ワイン1本以上の容量があり、デキャンタージュの目的に応じて、横長タイプと縦長タイプの大きく分けて2つの形状があります。カラフェと混同されることがありますが、カラフェはワインの容器とは限定せずに使われるフランス語で「水差し」を意味する容器です。


デキャンタ、デカンタ どっち?

どちらも同じ意味を表します。Decanterをカタカナに直した場合、caを「キャ」とするか、「カ」とするかの発音の仕方の違いで、一般的な表記は「デキャンタ」となります。


デキャンタージュ(デキャンティング)の目的は?

目的は主に3つあります。

1, ワインの澱を取り除くため
長期熟成したワインには、澱と呼ばれる沈殿物が生じることがあります。澱は酒石酸やタンニンなどが結晶化したもので口にしても害はありませんが、デキャンタージュによって澱を取り除くことで、クリアで滑らかな味わいになります。

2, ワインの香りを開かせる
若いヴィンテージのワインなど、いわゆる香りが閉じている状態のワインに行います。デキャンタージュをすることで、ワインが空気と触れ合い 、香りを開かせることができます。

また、ワインを長く保管するとワインに溶け込んでいた酸素が徐々に減っていきます。それにより、香りの成分が化学変化を起こして還元臭(茹で卵のような香り)が発生する場合があります。デキャンタージュによって還元臭がおさまり、ワイン本来の香りに戻す効果もあります。

3,まろやかな味わいにする
タンニンがしっかりした赤ワインは熟成が進むことでまろやかになります。抜栓直後のワインにタンニンを強く感じたら、デキャンタージュが効果的です。ワインが酸素と触れ合うことでゆっくりと進んでいた熟成を一気に進め、飲みごろの状態に近づけることができるのです。

ただし、急速に飲みごろの状態に近づけた分、劣化も早いということがあり得るので、飲みごろの状態をキープする力がそのワインにどの程度あるのか、ワインによって注意が必要です。


デキャンタージュをしない方が良いワインは?

1, スパークリングワインや白ワイン
一部の例外的なものを除き、スパークリングワインや白ワインは、基本的にデキャンタージュを行う必要はありません。スパークリングワインの場合は、きめ細やかな泡立ちが損なわれてしまったり、フレッシュな果実味や心地良い酸味が魅力の白ワインの場合は、繊細な香りが失われてしまったり、デキャンタージュによる酸化よって酸味が強くなってしまったりする恐れがあるためです。

2, 繊細な香りと味わいが魅力のワイン
香りや味わいが繊細なワインは、デキャンタージュが必要であるかの見極めが大切です。デキャンタージュによって香りが失われてしまったり、せっかくのバランスが崩れてしまったりすることがあるため、特に、とてもデリケートな年代物のワインの場合、多少の澱があってもすでに飲みごろを迎えていれば、無理にデキャンタージュをする必要はありません。


デキャンタージュのやり方は?

準備するものは、ワイン、デキャンタ、トーション(布巾)、澱のあるワインの場合は、ワインのボトルネックを照らすためのライトやロウソクです。

1, 熟成したワインをデキャンタージュする場合は、抜栓する数日前からボトルを立てた状態にしておき、澱を瓶底に沈めておきます。抜栓する際は、澱が舞ってしまわないよう静かに抜栓します。

2, 利き手にボトル、反対の手にデキャンタを持ち、ボトルネックに光が当るようにライトもしくはロウソクを設置します。

3, ボトルを静かに傾けてデキャンタも斜めに倒しワインを注ぎます。ワインがデキャンタの内側に沿って一定のスピードで流れるように注ぎます。

4, 澱があるワインの場合は、ボトルに残っているワインが少なくなってきたら、光を照らしているボトルネックを注意深く確認します。澱がボトルネックあたりに上がってきたら、デキャンタの中に流れ込む前に、ボトルを起こして注ぐのをストップします。


デキャンタの種類とおすすめのデキャンタ

デキャンタージュの目的に応じて、デキャンタには大きく分けて2つの形状があります。

1, 表面積の広い横長デキャンタ
ワインと空気を接触させることで、ヴィンテージが若いワインの香りや味わいを引き出します。
○ ザ・ジャンシス・ロビンソン ヤングワイン デキャンタ
ザ・ジャンシス・ロビンソン ヤングワイン デキャンタ
大きな表面積でのエアレーションを必要とする年代の若いワインのためにデザインされた大振りで存在感のあるデキャンタ。マグナムサイズのワインにも十分な容量と、握りやすい長めのネックが実用的です。
ザ・ジャンシス・ロビンソン ヤングワイン デキャンタを使ってデキャンタージュ


ザ・ジャンシス・ロビンソン ヤングワイン デキャンタ
エアレーションがしやすく扱いやすい若いヴィンテージ用デキャンタ
2, 表面積の狭い縦長デキャンタ 澱を取り除く目的でデキャンタージュをするときに使います。
○ ザ・ジャンシス・ロビンソン オールドワイン デキャンタ
ザ・ジャンシス・ロビンソン オールドワイン デキャンタ
ワインが空気に触れる表面積を制限しつつ、熟成によって生じる澱や酒石などの沈殿物を取り除けるように設計されているので、年代物のワインが酸化するのを最小限に抑えます。栓(ストッパー)も、無鉛のクリスタルガラスを用いて、デキャンタと同様に手吹きで仕上げられています。
ザ・ジャンシス・ロビンソン オールドワイン デキャンタとストッパー
このデキャンタは、蓋つきで冷蔵庫のドアポケットに収まる細身なデザインで、実用的でありながら見た目の美しさもあり、ウォーター・カラフェとしても便利です。

レモン水を入れたザ・ジャンシス・ロビンソン オールドワイン デキャンタとステムレスグラス
冷蔵庫のドアポケットに入れたザ・ジャンシス・ロビンソン オールドワイン デキャンタ
ザ・ジャンシス・ロビンソン オールドワイン デキャンタ
機能的で美しいフォルム。ヴィンテージワイン用デキャンタ
デキャンタージュはハードルが高いと感じる方に、ワインを空気に接触させるエアレーションが目的であれば、ボトルの口につけるだけで、ワインを手軽にデキャンタージュできる「ポアラー」も用いる方法もあります。ワインに空気を取り込み、瞬時にワインの味わいを開かせてくれる便利なワイングッズです。
flow ワインエアロポアラー

flow ワインエアロポアラー
ワインをまろやかに、液だれもしにくいワインポアラー

まとめ

抜栓したワインの香りが閉じている、タンニンだけが前面に出てしまい、そのワイン本来の個性を感じられないという場合に、ぜひデキャンタージュを試してみてください。



「デキャンタとは?」をショート動画で解説します

ざっくりと、とにかく簡単に知りたい方のための動画です。





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PROFILE

N.Kobayashi

UNCORKスタッフ。夫と娘と息子の4人家族。好きな人、好きなものに囲まれて暮らしたいを実践中。ワインに合わせて、旬のものをシンプルに食べるのが好き。J.S.Aソムリエ。