すぐにできる!「生ハム×○○」の食べ方
生ハムと一緒に食べると、生ハムにはない味わいの要素が足されてさらに風味がアップするものがたくさんあります。▷ オリーブオイルをかける
オリーブオイルをかけると、生ハムがよりしっとりとした食感になります。また、オリーブオイルの持つ新鮮でグリーンな風味が加わることで、さっぱりと生ハムを楽しむことができます。この組み合わせをする時の大事なポイントは「フレッシュで質のよいオリーブオイル、できればエクストラヴァージンオリーブオイル」をかけることです。酸化してしまっているオリーブオイルは油っぽさがあり、生ハムのせっかくの味わいを壊してしまいます。
▷ チーズを合わせる
ワインバーやレストランでも定番の生ハム×チーズの組み合わせ。一緒に合わせて食べやすいのは、クリームチーズです。クリームチーズのまろやかさが、生ハムの塩気をマイルドにしてくれます。
他にカマンベールチーズや、モッツァレラチーズもミルキーさがあり、オススメです。
▷ グリッシーニに巻く
グリッシーニとは、イタリアのスティック状のパンのこと。カリカリ、さくさくと軽く、パンというよりクラッカーに近い食感です。味も淡泊で塩気も強くないので、このグリッシーニにくるくると巻き付けて食べると丁度いい塩加減になります。
見栄えもするので、パーティなどの前菜としても使えるお洒落なおつまみです。
▷ フルーツを合わせる
イタリアンレストランのメニューで「メロンの生ハム載せ」というものを見たことはありませんか?塩気のある生ハムと甘さのあるフルーツは、とっても相性が良いのです。
メロンが有名ですが、他にも柿、キウイ、桃、パイナップル、など幅広い種類のフルーツとよく合います。ぜひ手に入り易いフルーツで試してみて下さい。
食べ方別!おすすめの生ハム
味の好みや、食べる目的別のおすすめのハムをご紹介します。▷ バランスのよいマイルドな生ハムが食べたい方におすすめなのは「ハモン・セラーノ」
世界三大生ハムの1つであるスペイン産の生ハムで、塩漬けにした白豚の後ろ足を乾燥・熟成して作られます。
「白豚」からできる比較的低脂肪のあっさりとした味わいでの生ハムです。
▷ 他にない特別な生ハムが食べたい方におすすめなのは「ハモン・デ・テルエル」
先ほどご紹介した「ハモン・セラーノ」の中で、唯一原産地呼称認定(D.O.)を受けている最高級品が、この「ハモン・デ・テルエル」です。ハモン・セラーノはスペイン各地で生産されますが、「ハモン・デ・テルエル」はスペイン北東部にあるアラゴン州テルエルでだけ生産が認められています。
テルエルで生まれ育ったテルエル豚(白豚)の中からり良質なものを更に細かく選別し、多くの厳しい基準をクリアしたもののみが、最高のハモン・セラーノ「ハモン・デ・テルエル」を名乗ることができます。
しっとりとした食感と穏やかな塩分、24か月に渡る長期熟成による凝縮された旨味と心地よい熟成香は、まさに他のハモン・セラーノと一線を画す味わい!
ちょっと特別な生ハムが食べたい!という方におすすめです。
▷ 旨味、コクが強い生ハムが食べたい方におすすめなのは「ハモン・イベリコ」
イベリコ豚はイベリア半島の西南部で飼育される黒豚で、飼育に2年以上の月日がかかることからイベリコ豚の生ハムも高価です。
しかし脂身にとろけるような甘さがあり、肉の味わいも濃いことからとても人気があります。
▷ おつまみにも料理にも!たくさん生ハムが食べたい方におすすめなのは「ジャンボン・セック」
イタリアやスペインと同じように自然乾燥で熟成させたフランス産の非加熱の生ハムが「ジャンボン・セック」。豚肉を塩漬けしてから天日干しにして作られますが、この塩漬けの期間が長いので比較的塩味が強めの味わいが特徴です。
よく動かすことで脂肪分が少な目の豚もも肉を使ったあっさりとした味わいなので、そのまま食べても、サンドウィッチやパニーニ、サラダの具材などにも使いやすい生ハム。
UNCORKのジャンボン・セックはたっぷり200g (約10人分)入っていますので、たくさん生ハムを堪能したい!という方におすすめです。
簡単で美味しいワインのおつまみアイデア
▷ ピクルスの生ハム巻き
生ハムで野菜ピクルスをくるっと巻いたら美味しい簡単おつまみ。ピクルスの酸味がより一層生ハムの脂を甘く感じさせてくれ、さっぱりと頂けます。
よく冷えた白ワインやスパークリングワインとどうぞ。
▷ 生ハムとフルーツのサラダ
生ハムの塩気とフルーツの甘酸っぱさが丁度よく、とても爽やかな1品です。ワインは飲みたいけれど、カロリーや栄養のことも気になる、という方におすすめです。
▷ パン・コン・トマテ 生ハムのせ
スペイン・カタルーニャ地方の国民食「パン・コン・トマテ」。とっても簡単ですが、ポイントは美味しい素材を用意すること。
トマトのジューシーな甘みと酸味、そしてフレッシュなオリーブオイルの風味に生ハムのコク、塩気が加わってランチにもオススメな1品です。
「生ハムとフルーツのサラダ」「パン・コン・トマテ」のレシピはこちらのコラムでご紹介しています。
生ハムの一人前って何グラム?
レストランやバルで生ハムを提供する時、一人前約20~30グラムを目安にしているお店が多いようです。生ハムは塩漬けをした豚肉を乾燥熟成させたものなので、塩分がかなり強め。そればかりを食べる、ではなくワインを飲みながら少しつまむ、もしお腹を満たしたいのであれば、野菜やフルーツなどと一緒に食べる、が良いようです。
生ハムを美味しく食べるコツ
より美味しく生ハムを楽しむコツは「食べる30分くらい前に、冷蔵庫から出しておくこと」。そうすることで、ハムの脂身の部分が柔らかくとろとろになり、口の中に入れたときに蕩けるような食感を楽しむことができます。
冷えた状態の方が扱いやすいので、冷蔵庫から出したての時にまず、1枚1枚お皿に載せておきましょう。そして少し置いておき、生ハムの脂身が少し溶けてキラキラ輝いてきたら食べごろのサインです。
もちろん我慢できなくて早めに食べてしまっても美味しくいただけます!
まとめ
いかがだったでしょうか? これなら気負わず簡単に試せる!と思っていただけていたら嬉しいです。ぜひ手軽にスーパーでも購入できる生ハムを、ぜひもっと美味しく自由に楽しんでくださいね。
もし、どれを選んでいいかわからない!という方は、ソムリエが実際にワインと合わせて厳選した「ワインに合う生ハム・サラミのお得な詰め合わせセット」もご用意しておりますので、まずはそちらからトライしてみて下さい。
PROFILE
S.Tsujimura
UNCORKスタッフ。夫と2人の子供と4人暮らし。お酒は弱いが、お酒&美味しいものを人と囲む空間が大好き。家で食べるごはんが大好きで、平日はノンアルコールワイン、週末にワインを一緒に楽しんでいます。J.S.Aソムリエ。