アジィエンダ・アグラリア・リジーニ

古よりモンタルチーノに根付くトップワイナリー

リジーニ家は代々モンタルチーノの地で暮らし、その起源は19世紀半ばにまでさかのぼります。ワイン文化が未成熟だった時代から着実に技術を磨き、100年以上この土地でブドウを育て続けてきました。1967年のブルネッロ協会設立時には創設メンバーの一員となり、現在は地域を代表する伝統的生産者として世界的評価を獲得。派手な改革よりも日々の細やかな作業を重ねて歴史と経験を積み上げてきた、モンタルチーノが誇るトップワイナリーのひとつです。

リジーニは伝統的手法を尊重しつつ、必要な部分には最新設備を取り入れ、堅実な醸造哲学を貫いてきました。流行に流されず、サンジョヴェーゼの本質を丁寧に引き出す姿勢を通して、力強さとエレガンスを併せ持つスタイルを確立。一貫した高い品質こそが最大の価値であるという信念を胸に、今日も進化を続けています。そのワインには長い歴史を背景にした品格と、揺るぎない造り手の意志が宿っています。

リジーニの品質を支える中心人物が、醸造責任者フィリッポ・パオレッティ氏です。名醸造家である、フランコ・ベルナベイ氏の技術を継承しつつ、独自の感性でワイナリーのスタイルを磨き上げてきました。ワイナリー敷地内に住み、畑の状態を常に把握するほどの情熱家で、サンジョヴェーゼへの深い愛情は誰よりも強いと言われます。近代的設備を活かしながらも伝統を重んじる彼の哲学は、リジーニのワインに安定した品質と気品をもたらす礎となっています。