イタリアワインを語る上で外すことができないアブルッツォ州。代表銘柄は何といってもモンテプルチアーノ・ダブルッツォ!果実味豊かで親しみやすい、中部イタリアを象徴するワインです。
峯田が本当におすすめする「アブルッツォ州」のワイン

~アブルッツォ州のポイント2つ~
アドリア海とアペニン山脈に挟まれた、緑豊かな自然が広がるアブルッツォ州。ここで造られる「モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」は、熟したブラックチェリーやプラムのような果実味、なめらかなタンニン、まろやかな質感が特徴です。カジュアルに楽しめる飲みやすさがありながら、優れた造り手のワインは深みと複雑さを備え、偉大なワインにもなり得る高いポテンシャルを秘めています。
②爽やかな果実味を持つ白「トレッビアーノ・ダブルッツォ」
同州を代表する白ワイン「トレッビアーノ・ダブルッツォ」は、爽やかな柑橘の香りと、伸びやかな酸が魅力。アドリア海沿岸の海風がもたらす塩味のニュアンスも感じられ、シーフード料理と相性抜群です。軽やかさの中に洗練さを感じさせるブドウで、日常の食卓にさりげない上質さを添えてくれます。
峯田が本当におすすめするアブルッツォ州のワイン
濃厚なだけじゃない!
様々な味わいが凝縮して調和!
様々な味わいが凝縮して調和!
YUME(ユメ) モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
モンテプルチアーノ・ダブルッツォの豊かな果実味を活かした、これぞ南イタリア!といったような濃密・濃厚なフルボディワインです。しかし、このワインの本当のポイントは、「濃密な味わいの中に、数々の味わいが調和して凝縮されている」点にあります。とろっとした口当たりに乗った、チェリーを煮詰めた様な果実味。すみれの花の香り、ロースト香にバニラ、ビターチョコの甘苦いニュアンスが心地よく、豊かなスパイス香は余韻に奥行きを与えています。様々な味わいが密度のあるワインの中に一体となっており、高級ワインのような印象さえ感じさせるYUMEは、アブルッツォ州の中でも特にお気に入りの1本です!
スッキリ爽やか、みずみずしい果実味!
いろんな食事に寄り添う食卓の優等生!
いろんな食事に寄り添う食卓の優等生!
リネア・クラッシカ トレッビアーノ・ダブルッツォ
トレッビアーノ・ダブルッツォは、すっきり爽やかな飲み口が魅力の白ワイン。マシャレッリのトレッビアーノは、心地よいスムースな飲み口が特徴のスタイルです。白い花のアロマが上品で、口に含むとレモンのような果実味が広がります。後味はキリッとクリーン。するするっと飲んでしまう軽快さがあり、飲むシーンを選ばないのもポイント。それだけでなく、和食にも洋食にも、幅広い食事に寄り添ってくれることが最大の長所!和食のだしの風味にも、洋食のオリーブオイルやハーブ使いにもすっと馴染んでくれます。まさにイタリア白ワインの優等生。一度ワインにハマってしまうとセラーの中が派手な味わいのワインばかりになりがちですが、こういうワインを1本忍ばせておくと、いざというときに重宝するのです。
圧倒的な濃密さと表現力!
トップ生産者マシャレッリの傑作に脱帽!
トップ生産者マシャレッリの傑作に脱帽!
ヴィッラ・ジェンマ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ リゼルヴァ
偉大なイタリアワインは数あれど、その中からモンテプルチアーノのワインに注目する方は少ないのではないのでしょうか。私もその一人だったのですが、アブルッツォ州を代表する生産者「マシャレッリ」のセミナーを受講し、このワインを飲んだ際、一言二言では表現できない、濃密でありながら繊細で、表情豊かな味わいに深く感動したのを覚えています。特に品質の高いワインは時折、芸術的と例えられることがあります。そして、僕にとってこのワインが「芸術的要素」を特に強く感じさせてくれたワインです。熟した果実が凝縮された力強い味わいである一方で、多層的なアロマは繊細さを含んでいます。次々と広がる濃い色調の花、甘草、スパイス、タバコのアロマが、濃密な果実味と一体になり、目を閉じてかみしめたくなるような芳醇さを感じさせます。じんわりと長く続く複雑な余韻は、まるでアブルッツォ州の気候・風土が語りかけてくるようです。感性を刺激する複雑さと表現力を持った1本であり、特別な日にじっくりと味わっていただきたいワインです。

















