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本間チョースケのイタリアワイントリビア vo.2 | バローロの生産地域について

UNCORKを運営するワイン専門商社 株式会社モトックスに在籍する、人気のワイン漫画のキャラクター 本間長介のモデルとなった社員 本間チョースケ がイタリアワインの豆知識をご紹介します。
本間チョースケ プロフィール
本間 敦(ペンネーム:本間チョースケ)
イタリアワインライター
(社)日本ソムリエ協会公認 シニアソムリエ、SAKE DIPLOMA
渡伊50回以上を数え、ワイナリー200社以上を訪問。執筆活動を通じてイタリアワインの魅力を伝える。
専門誌、一般誌でのコメント掲載多数。また、ワインの普及活動の一環として全国各地で講演活動を精力的に実施。
本間 敦(ペンネーム:本間チョースケ)
イタリアワインライター
(社)日本ソムリエ協会公認 シニアソムリエ、SAKE DIPLOMA
渡伊50回以上を数え、ワイナリー200社以上を訪問。執筆活動を通じてイタリアワインの魅力を伝える。
専門誌、一般誌でのコメント掲載多数。また、ワインの普及活動の一環として全国各地で講演活動を精力的に実施。
今回のテーマ: バローロの生産地域について
土壌と成り立ちについて
バローロを生産できる村は11ある。その村の中でも、別格とされ、5大産地と言われるのは以下の村だ。■セッラルンガ・ダルバ村
■モンフォルテ・ダルバ
■カスティリオーネ・ファレット村
■バローロ村
■ラ・モッラ村
太古の昔、土壌は東南(セッラルンガ・ダルバ)から北西方面(ラ・モッラ)へと向かって形成された。
北部は、東西に流れるタナロ川があり、標高は低く、温暖湿潤でマイルドな気候で新しい土壌と相まってエレガントスタイルのワインが多く、逆に南部は標高が高く昼夜の寒暖差と古いごつごつとした土壌で、豊かなタンニンと酸を持つ長期熟成型のワインとなる。つまり、多くのワイン産地は南が温暖、北は厳しい気候であるが、バローロ生産地の場合は逆である。
セッラルンガ・ダルバ村
東南に位置するこの村の土壌はバローロ生産地区の中で最も古い。1,200万年前セッラヴァリアーノ期に形成されたレクイオ層であり、密度の高い軽い泥灰土と砂の層が交互に重なっているのが特徴だ。時にはセメント状に固まってランガ特有の石を形成するこの土壌が、骨格を感じさせるワインを生むのだ。ラ・モッラ村
一方、北西に位置するラ・モッラ村は、600万年前メッシニアーノ期までに形成された土壌、カッサーノ・スピノーラ層である。バローロ生産地域で最も新しい土壌であり、泥灰土壌と砂質土壌が見られ、一部、青白い粘土石灰質も見られる。近付き易く、早くから楽しめる果実味豊かなワインが産出される。カスティリオーネ・ファッレット村
バローロ生産地域の中央東部に位置し、面積は最も小さいカスティリオーネ・ファッレット村は、北の繊細さと南の厳格さのちょうど中間の中央東部に位置し、バランスの取れたワインとなる。北側~中央は典型的なサンタアガタ・フォッシリ・マール層(粘土石灰質)であり1,000万年前~700万年前のトルトニアーノ期の土壌である。これらは細かいシルト質、粘土質の堆積物からなるが、海から一気に流れ込んだのではなくゆっくりと時間をかけて堆積した。南はディアーノ・ダルバ砂岩層となる。
一般的にカスティリオーネ・ファッレット村のワインは、芳醇なアロマ、タンニンと酸味のバランスに長け、エレガントでデリケート、複雑味と土っぽさも感じられる長期熟成型。有名な区画は、ジュゼッペ・マスカレッロ単独所有のモンプリヴァート、バローロ初の単一畑ロッケ ディ カスティリオーネ、ヴィッレーロ、そしてパオロ・スカヴィーノ、アゼリアが所有するフィアスコだ。
単一畑とCruの概念
70年代には革新派のレナート・ラッティが "I cru del Barolo (バローロのクリュ)" という地図を作成。44のクリュと、私的見解に基づいた格付けを制定し、バローロにクリュという概念が広まった。
MGA(追加地理言及)の制定
クリュの中にある小区画(例えばVigna○○)の表記も可能となっている(バルバレスコのMGAは2007年から導入)。
MGAとブルゴーニュのクリュの違い
現在、バローロ、バルバレスコを包含するランゲ・ワイン協会は『ブルゴーニュのクリュとの比較は適当ではない。』と述べている。理由として、ブルゴーニュの様にグランクリュ、プルミエクリュのようなヒエラルキーもなく、そしてブルゴーニュのクリュはテロワールの特徴を備えているが、MGAにはテロワールの一貫性が見出しにくく、生産者によりワインのスタイルが異なる。











