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今月のバイヤーおすすめワイン【2025年4月】

UNCORKではワインのインポーターモトックスが世界中から仕入れたワインを取り扱っています。ワインの仕入れに欠かせないのは『バイヤー』。モトックスでは国ごとの担当バイヤーが世界中から日々美味しいワインを選び、仕入れています。
今月テイスティングした中で、バイヤーが「これ、いいな!」と感じた「今飲んで欲しいワイン」をご紹介します。
今月テイスティングした中で、バイヤーが「これ、いいな!」と感じた「今飲んで欲しいワイン」をご紹介します。
ボルドー担当おすすめ
シャトー・トゥール・ド・ミランボー キュヴェ・パッション 白
モトックスボルドーの白ワインで圧倒的な高品質と自負しているワインをご紹介します!デスパーニュ家が造る白ワインは非常にきれいな味わいでありながら、深みも感じることのできるワインです。 バイヤーの私は日々様々なボルドーの白ワインを飲んでいますが、同じような価格帯でデスパーニュ家の白ワインの品質を超えるものに出会うことができないほどです。
彼らのポイントは澱の活用法。
醸造工程で発生するワインの澱をうまく利用することでワインに深みと旨味を与えることができます。 特にトゥール・ド・ミランボーシリーズのワインは、ボルドーバイヤーである私のハウスワインでもあります。 常に家に置いており「とにかく何か白ワインを飲みたい!」という時に飲んでいるワインです。
【イタリア担当おすすめ】
ロエロ アルネイス
イタリアのトップ生産者、ブルーノ・ジャコーザ。 半世紀以上に亘りワインを造り、ピエモンテを知り尽くした巨匠が造る傑出した「ロエロ アルネイス」をご紹介します。栽培が難しく、一度は絶滅しかけたアルネイス。かつては「バローロ・ビアンコ」と呼ばれ(遺伝子的関係はありませんが)ネッビオーロと歴史的に深い関わりを持っているブドウ品種です。 アルネイスの強い香りが鳥や虫を寄せ付けないことから、ネッビオーロの畑の保護役として隣に植えられていたほか、ネッビオーロやバルベーラのワインに少量加えることで、強いタンニンを和らげる役割も果たしていました。 しかし近年、栽培・醸造技術の向上と土着品種への再評価により、アルネイスは見事に復活を遂げ、いまやピエモンテを代表する白ブドウのひとつとなりました。
ブルーノ・ジャコーザが手がけるアルネイスはその洗練された造りで「お手本」と称され、一般的なアルネイスとは一線を画します。 2023年ヴィンテージは平年よりややアルコール度数が低く、熟した白果実の風味と華やかなフローラルなアロマが際立ちます。 非常にフレッシュな余韻が続く、クラシックかつ繊細なスタイルをぜひお楽しみください。
【ニュージーランド担当おすすめ】
TK ピノ・ノワール
玄人好みのバリュープライスなピノ・ノワール。 高騰するブルゴーニュ・ルージュの代替として、産地は異なりますが十分に満足できる1本です。 醸造所のテ・カイランガは、マーティンボロー最大規模のワイナリーで、105ヘクタールの自社畑を所有。 得意とするピノ・ノワールは、原酒だけで60種類もの異なるワインを仕込むほどのこだわりを持っています。「TK ピノ・ノワール」は、5つのサブリージョンで収穫・醸造された原酒を厳選してブレンド。 冷涼な区画のブドウがワインにフィネスを与え、温暖で乾燥した区画のブドウからは、熟した赤や黒果実の力強い風味が生まれます。 さらに、森の下草や枯れ葉、マッシュルームなどのアーシーなニュアンスに、心地よいスパイスのアクセント。タンニンは細やかで滑らか。 マーティンボローの中でも手頃な価格ながら高い評価を得る、まさに隠れたスター的存在です。